施設紹介
施設のご紹介
2019年6月にリハビリテーションルーム、診察室処置スペース、スタッフ室を中心とした拡張工事を行いました。院内は開院当初の79坪から106坪へと拡張され、スタッフ増員(2022.4現在 常勤30名、非常勤17名、計47名)と相俟ってより多くの方の運動器リハビリテーションの受け入れが可能となっております。
設備のご紹介
- 体外衝撃波疼痛治療装置
(収束(集束)型および拡散型) - ハイボルテージ電気刺激治療器
- 天井走行式デジタル
X線システム(フラットパネル) - 頚椎・腰椎能動型自動間欠牽引器
- 3Dシフト干渉波治療器
- キセノン光治療器
- 超音波治療器
- ラジオ波温熱治療器(※1)
- AED
- DEXA骨密度測定
(腰椎・大腿骨同時測定) - マイクロカレント・EMS電気刺激治療
- ウォーターベッド型
全身マッサージ器 - 電子カルテ(iPad連携)・
デジタル画像管理システム - 超低周波~中周波治療器
- 下肢エアマッサージ器
- 歩行分析計
- PRP作製用遠心分離器
- 運動器超音波診断システム(※2)
※1.ラジオ波温熱(高周波温熱)治療器: ラジオ波と呼ばれる数100キロヘルツの高周波で体内の分子を振動させ、分子同士の摩擦熱を体内で発生させることで深部を加温できる機器です。ラジオ波を用いた温熱器自体は従来からトップアスリートのチームやコンディショニングセンター、美容系サロンなどの一部で使用され、その効果が注目されていたものの、医療用治療機器としては認められていませんでした。しかし、2020年に管理医療機器(クラスII)・特定保守管理医療機器として認可を受けた待望の医療専用モデルがリリースされました。
当院では、従来より運動器リハビリテーションに拡散型体外衝撃波(圧力波)、超音波、超低周波などの物理療法やハイドロリリースと呼ばれる注射を併用し運動療法の効果を高める方法を模索してまいりました。今回、さらに当院の運動療法の質を高めるための「第5」の併用手段として衝撃波、超音波、超低周波に続く新たな「波」、ラジオ波治療器 “RADIO STIM PRO”を導入しました。
この治療器は、体外から熱を与える他の照射型加温機器と異なり、電極(+極)とアース(ー極)で体をはさみ、数100キロヘルツの高周波(1秒間に数十万回の振動)で体内の分子を振動させ、分子同士の摩擦熱(ジュール熱)を体内で発生させることで深部を加温します。「抵抗の高い場所に熱エネルギーが加わり温熱が集まる」というラジオ波の特性を活かし、絶縁コーティングの有無による2種類の電極を使い分けながら、抵抗の高い箇所を選択的に作り出し、患部に深部熱を発生させることが可能です。つまり、運動療法のなかで、温熱ポイントを自由に操って選択的加温を行いながら関節運動やストレッチを行えるのが最大の利点です。表層から関節包や靱帯・腱・筋膜などの患部深部の膠原線維に効果的に温熱を加えられるため、素早く軟部組織の粘弾性が亢進します。その結果、運動器リハビリテーション手技自体の効果と相俟って、関節拘縮などが改善して関節可動域が拡大、痛みや筋痙縮の改善に効果を発揮します。また、温熱持続性により血流増加、新陳代謝促進も期待できます。腰痛に対して、高い疼痛緩和効果と温熱持続性を得られたという報告(*)もあるように、患部に短時間で効果的に温熱を加えられるため、温熱が実感しやすく、効果が分かりやすいことも特長の一つと言えます。
*Clinical Effect of Capacitive Electric Transfer Hyperthermia Therapy for Lumbagobr
Kuniyasu Takahashi,Tetsuo Suyama,Makiko Onodera,Shigeru Hirabayashi,Nobuyuki Suzuki,Li Zhongshan-Shi
J.Phys.Ther.Sci.11:45-51,1999
※2.運動器超音波診断システム: 高品質・高画質画像を誇る東芝(2018年よりキャノン)メディカルシステムズ社製ハイスペック超音波エコーを筆頭とする計6台の運動器エコーを導入。
超高精細イメージングを実現した超高周波24MHzリニアプローブと超低速血流の描出を可能としたSMIという新技術でこれまで見えなかったものが観察可能となり、より詳細な病態把握に加え、より科学的なリハビリテーションの一助になることが期待されます。組織の硬さを数値やカラーマップで表示できるシェアウェーブエラストグラフィも従来機より大きな進化を遂げています。