
生活改善やセルフマネージメントだけで改善する例、各種徒手療法・筋膜リリース・ストレッチ・筋力強化・運動動作フォームチェックなどを含めた運動療法、各種治療機器を駆使した物理療法、関節内注射療法を含めた薬物療法、装具療法などの組み合わせで治る例、硬膜外ブロック、神経ブロックやトリガーポイント注射、エコーガイド下ハイドロリリースなどペインクリニック的アプローチが有効な例、高張ブドウ糖液を利用したプロロセラピーが有効な例、将来的に手術療法が望ましい例など、病状や患者さんにより様々です。当院では治癒力を引き出す運動器リハビリテーション(各種物理療法を併用)にとくに力を入れております。他院で手術療法が必要と言われた方に対しても、これまで十分な保存療法(手術をしないで治す治療法)がなされていない場合は、まずは何通りかの保存療法を組み合わせた治療をお勧めしています。
関節内注射については、従来のヒアルロン酸製剤より長期間効果が持続するとされる新しいヒアルロン酸製剤(一般名:ジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム)を2021年4月21日からの臨床試用を経て5月19日発売初日より導入しています。変形性ひざ関節症および変形性股関節症の方を対象に、現在までのべ2851名に投与を行っております(2025年6月現在)。とくに変形性股関節症でお悩みの方には、初めて保険適応となった唯一の股関節内注射用ヒアルロン酸製剤なのでお気軽にご相談ください(アレルギー歴のある方は投与できない場合があります)。
難治性の症状に対しては、自己多血小板血漿(PRP・CPRP-FD)療法・自己たんぱく質溶液(APS)療法(次世代PRP療法)、幹細胞培養上清液(SC-CM)療法、体外衝撃波治療などのオプションも備えております。他院で手術治療しかないと言われた方も是非、一度ご相談ください。万一、保存療法が奏効せず、手術療法が望ましい場合には、医療連携先の病院へ迅速に紹介させていただきます。







